開脚障害(ペローシス)のテーピング

人工孵化の際、一番生じやすい障害がペローシス(開脚障害)と思われます。
足が左右にペタリと広がってしまいまっすぐに立てない状態になっているので
発見も容易に行えます。

我が家で孵化した雛。真ん中の黄色っぽい子と右端のティッシュの箱の中の子の
足が左右に開ききっているのがよくわかると思います。


生まれたての雛はまだ骨格が完全でない場合があります。
その間にうまく矯正できれば完治する可能性もあります。
我が家でペローシスを持って生まれたのは3羽。
孵化翌日からテーピングを施し、約2週間の矯正で3羽とも完治しました。

参考までに我が家でのテーピングをイラストで説明させていただきます。

用意するもの:
サージカルテープ又はくっつくタイプの包帯・ハサミ

前準備:テープ(包帯)を5mm幅、長さ5〜7cmほどに切っておく。
 失敗を考慮して2〜3個作っておくと良いです。


1.ヒナを小指方向を頭にして乗せます。


2.ヒナの通常立つ足幅を想定した幅になるよう指で挟んで下から出します。
  (出す指は固定しやすい場所で。私の場合は人差し指と中指の間から出していました)


3.右手で素早く右足の根元にテープを巻き、足の根元で「ぎゅっ」とテープ同士をくっつけます。
  腿の羽や指を巻き込まないよう注意しましょう。


4.2の足幅をもう一度想像しながら反対側の足にテープを巻き、同様に「ぎゅっ」とくっつけます。
  イラストではテープが切れていますが実際はもっと余っています。


5.あとはひたすらぐるぐる巻きましょう。巻き終わったら落ち着けるよう少し隔離してあげてください。

あくまでも我が家で私1人でテーピングをした場合のものです。
協力してくれる方がいるのなら雛の固定をする人間とテーピングをする人間とで
分担した方が楽だと思います。

ぶっちゃけて言ってしまうとこのやり方では半日で剥がされてましたorz
なるべくマメにチェックしてあげてください。

※テーピングを施したからといって必ずしも治るというわけではありません。
また、テーピングによりストレスがかかる事も考慮したうえ、あくまでも自己責任で行ってくださいますようお願いいたします。

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