孵った子と孵らなかった子

孵化しなかった卵には3種類の理由が存在します。

・無精卵だった(受精していない卵だった)
・中止卵(孵化の途中に何らかの理由で止まってしまった)
・死に篭り(雛の形にまで成長したが卵を破る前に力尽きてしまった)

無精卵はどう頑張っても孵化はしないので諦めがつきます。
ただ、中止卵と死に篭りについては「頑張れば孵化できたのに」と後悔が出ます。
特に自作孵卵器の場合は温度と湿度が一定にならないため、確率がどうしても上がってしまいます。
死に篭りの場合は「もう少しで孵化する!」という高揚感からつい何度も触ってしまう事もあるでしょう。
孵化寸前は特にデリケートです。
嘴打ちが始まったばかりの状態では、雛の体はまだ卵にくっついているのです。
嘴打ちが始まった=割ればすぐに雛が生まれる ではありません。
我慢できずに割ってしまい、雛を死なせてしまった。そんな話も聞きました。

我が家で人工孵化に臨んだ卵のうち、2個は孵化しませんでした。
1つは恐らく無精卵、もう1つは死に篭りです。
おそらく、と書いたのは確認をしなかったからです。
お叱りの言葉があるかもしれませんが、見るのが怖かったのです。
死に篭りについては嘴打ちの音を確認していたので確定ですが、これも卵を割ることはしませんでした。
できませんでした。
その時は自分の力不足と、もしかしたら嘴打ちをチェックしてしまった事で原因が生じてしまったのかもしれないという 思いから悔いを優先してしまったのです。

今となればしっかり外の空気を吸わせてあげてから供養してあげれば良かった、と思います。

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